2012年7月9日月曜日

権力臭のないトップが実践していた3つのこと


権力臭のないトップが実践していた3つのこと

従業員800人ほどの中小企業を切り盛りしている知り合いの経営者の方がい
るのだが、私にはこの方に対してずっと不思議に思っていることがあった。そ
の方はどこからどう接しても経営者特有の押しの強さがない。切れ者って感じ
の方でもなければ、自分の肩書きを振りかざすところもない。

うまく表現できないのだが、経営トップというものは、それがオーナー経営
者であれ、サラリーマン社長であれ、性格や身だしなみ、立ち居振る舞いとは
関係なく、独特の“権力臭”なるものがある。だが、その方にはそういうもの
が一切感じられないのだ。しかし、立派に事業を成功させ、いくつもの会社の
業績を高めてきた。

「う~む。この方の“何”が、組織を動かしているのだろう?」という極め
て失礼かつ、シンプルな問いが、私の長年の疑問だったのだ。

そこで、つい先日、勇気を出して聞いてみた。「何をしているのですか?」
と。これまた実にざっくばらんな聞き方だったが、その方に「リーダーシップ
」とか、「リーダー」という言葉があまりに似合わないので、ついついこんな
質問の仕方になってしまったのだ。

・・・


 フォロワーはローソクで、そのローソクに火をともすのがリーダーの役目だ
。火がともされたローソクは、自分の身を削りながら炎を輝かせようとする。
いかなるローソクも、火をともすためにそこに存在しているはずである。

 組織に存在するいくつものローソクに火がともされた時、組織は明るく、美
しく、そして、熱くなる。

 優秀なフォロワーがリーダーに求めているのは、カリスマ性でもなければ、
強烈なトップダウンでもなければ、人望でもない。

 ただ、火をともす、その行為だけを待ち続けているんじゃないだろうか。つ
まり、リーダーシップとは、何ら難しいものではなく、ローソクに火をともす
、という実にシンプルなこと。ダメフォロワーが、火をともす作業を妨げ、ワ
ナにはまったリーダーはその火で自分が燃えようとする。



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